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マスクは種類も価格帯も広く、パッケージの表記もばらばらです。ここでは表示の何を見れば性能を比べられるのかと、形・素材の選び分け、それに付属品まで一度に整理します。当サイトにあったマスク関連の記事は、この記事にまとめました。
まず JIS の表示を見る
マスクにはJIS T 9001という日本産業規格があります。2021年7月2日に制定されたもので、マスクを次の2つに分けています。
- 医療用・サージカルマスク:主に医療関係者の着用を想定し、ウイルスを含む飛まつ、バクテリアを含む飛まつ及び体液の体内への侵入を防御するもの
- 一般用マスク:ウイルスを含む飛まつ、バクテリアを含む飛まつ、花粉粒子、及び微粒子状物質(PM2.5など)などのうち、対象とする物質について、体内への侵入を防御するもの
この規格に準拠した製品は、パッケージに次の内容を表示することになっています。
- JIS T 9001 に準拠している旨
- 医療用・サージカルマスク/一般用マスクの区分
- 規格適合番号
- 試験項目と判定結果の一覧
加えて医療用・サージカルマスクにはクラス(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)の表示があります。一般用マスクにクラス分けはありません。
つまり比較の起点は「何%カット」という広告文ではなく、JIS T 9001 の表示があるか、あるならどの区分かです。表示が無い製品が悪いという話ではありませんが、性能を横並びで比べられるのは表示のある製品どうしだけだと考えてください。
素材と形の選び分け
市販されているものは、おおまかに次の通りです。
- 不織布:使い捨て。JIS T 9001 の表示がある製品が多い。息苦しさは製品差が大きい。
- 布・ポリウレタン:洗って繰り返し使える。ゴミが出ない。性能表示のある製品は少ない。
- 立体型(3D・くちばし型):口元に空間ができて話しやすい。頬のラインが合わないと隙間ができる。
- プリーツ型:畳まれたひだを広げて使う。顔の大きさへの許容幅が広い。
選ぶときにいちばん効くのは、じつは種類よりもサイズです。隙間があると素材の性能は活きません。
サイズの測り方
一般に、耳のつけ根の一番高いところから、鼻のつけ根から1cm下がったところまでを測り、その長さに合うサイズを選びます。同じ「ふつう」表記でもメーカーごとに実寸が違うので、パッケージの実寸(縦×横)で選ぶほうが確実です。
子ども用は成長で合わなくなります。顔に対して大きすぎるマスクは頬に隙間ができるので、こまめにサイズを見直してください。
いつ着けるか
厚生労働省は、令和5年3月13日以降、マスクの着用は個人の主体的な選択を尊重し、個人の判断が基本としています。そのうえで、着用が効果的な場面として次を挙げています。
- 医療機関を受診する時
- 高齢者など重症化リスクの高い方が多く入院・生活する医療機関や高齢者施設などへ訪問する時
- 通勤ラッシュ時など、混雑した電車やバスに乗車する時
- 流行期に重症化リスクの高い方が混雑した場所に行く時
また、症状がある方、検査で陽性となった方、同居家族に陽性者がいる方は外出を控え、やむを得ず外出する場合は人混みを避けてマスクを着用するよう呼びかけられています。
子どもについては、すこやかな発育・発達の妨げとならないよう配慮することが重要とされています。大人と同じ基準で考えないでください。
買う量の決め方
上の場面を数えると、必要な枚数はだいたい決まります。毎日通勤で使うのか、通院のときだけなのかで、50枚入りを箱で買うのか、少量の個包装で足りるのかが変わります。個包装は単価が上がりますが、鞄に入れておく用途では衛生的で無駄が出ません。
付属品(ケース・チェーン)
飲食などで一時的に外す場面があるなら、置き場所を決めておくと扱いが楽になります。
- マスクケース:外したマスクを直接テーブルに置かずに済む。抗菌加工や、使用済みと未使用を分けられる2ポケット型がある。洗えるかどうかで手入れの手間が変わる。
- マスクチェーン・ストラップ:外したときに首から下げられる。落下と紛失を防げるが、垂れたマスクが服や物に触れる点は変わらない。
どちらも「衛生的になる道具」ではなく「置き場所を決める道具」です。効果を過大評価せず、使い捨てのマスクは外したら新しいものに替えるのが基本です。
どんな人に何が向くか
不織布が向く人は、性能の表示を見て選びたい人、医療機関や高齢者施設に行く機会がある人です。JIS T 9001 の表示がある製品を選べば比較ができます。
布・ポリウレタンが向く人は、繰り返し使いたい人、肌当たりや見た目を優先する人です。性能表示がある製品は少ないので、その前提で使い分けてください。
立体型が向く人は、口元が触れるのが苦手な人、話す時間が長い人。プリーツ型が向く人は、顔のサイズが標準から外れていて既製サイズが合いにくい人です。
まとめ
比べるときはJIS T 9001 の表示と区分。選ぶときは種類よりサイズ(実寸)。着けるかどうかは個人の判断が基本で、医療機関の受診・高齢者施設の訪問・混雑した電車やバスでは着用が効果的とされています。この3点を押さえておけば、パッケージの宣伝文句に振り回されずに選べます。
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この記事の内容は下記にもとづいています(2026年9月時点)。製品ごとの使用方法は必ずパッケージの表示をご確認ください。